もう何年も使っているミューズのノータッチ泡ハンドソープ(旧型)ですが、急に泡の出が悪くなり、赤いLEDの点滅が止まらなくなりました。

通常、LEDの点滅は電池交換のお知らせなのですが、新品の電池に交換しても症状は変わりません。
ついには洗剤が全く出なくなってしまったので、分解してみました。
目次
ノータッチ泡ハンドソープのディスペンサーの分解
まずは電源をOFFにして洗剤ボトルを抜き、底蓋を取ります。
ちなみに新型は単三乾電池2本ですが、筆者が使っているモデルは旧型なので単三乾電池4本仕様です。
電池は一応外しておきましょう。
この奥3箇所にネジがあるので外します。

次に上部のボトルを受ける部分を外します。ここは泡の出口近くのツメ3箇所を外すことで上に抜くことができます。



泡の出口のそばにある赤外線の発光部は、下から押すと簡単に抜くことができます。

あとは洗剤の管と配線に注意して本体を下に抜きます。
このとき電源スライド部品が一緒に外れるので、なくさないようにして下さい。
これで内部構造が見えるようになりました。

ノータッチ泡ハンドソープのディスペンサーの仕組み
このピストン部分がモーターで上下することで洗剤と空気を別々の管で送り、出口の直前で混合させて泡状にする仕組みのようです。

電源を入れると、泡の出口そばの発光部から赤外線が出てボディ中央の受光部(黒い部品)で受けます。
この赤外線が遮られると、一定時間モーターが作動するようになっています。
それではバラした状態で動作を確認してみるため、もう一度電池をセットします。
電源を入れると受光部のLEDが点滅しますが、発光部を受光部に向けてやると点滅が止まります。
受光部を外すとモーターが作動してピストンが上下するのが見えるはずです。
そして正常ならこれで出口から泡が出てくるはずです。
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ノータッチ泡ハンドソープのディスペンサーのピストン部分
筆者の場合はそもそもピストンが上下しなかったので、この部分を更に調べてみました。
この4箇所のネジを外すことで、ピストン部分のカバーを取ることができました。


この状態ではモーターの動作に問題がありませんでした。


そこで簡単に清掃して元に戻しました。
こんどはちゃんとピストンが上下するようになったので、どこかがひっかかっていたようです。
※後日、またピストンの動きが悪くなったので、大きい方のシリンダーの内側に油(手元にあったオリーブオイル)を少し塗ってみました。結果、スムーズに動くようになりましたが、ゴムの劣化を早める危険性があるかも…
ノータッチ泡ハンドソープのディスペンサーの泡製造部分
これで直ったかと思ったのですが、管を付けて動作させると、やはりピストンがひっかかったような動きになります。
管がどこかで詰まっているのが原因ではないかと当たりを付け、管の出口の部分を外してみると、すんなりとピストンが動くことが確認できました。
どうやら空気と洗剤を混合させる部分が詰まっていたようです。
写真では見にくいですが、この出口の部分が非常に細かいメッシュになっていて、そこに洗剤が詰まったのではないかと思います。

ということで、この部分を水で丹念に洗ってみたところ、見事復活させることができました!

まとめ
久し振りに元気に泡が出てきて、とても感動しました。
以上、ミューズのノータッチ泡ハンドソープのディスペンサーの分解修理についてでした。
同じような症状の方の参考になればうれしいです。
Amazon 作業工具セット・作業道具セットのほしい物ランキングなお本記事の対象は旧型のディスペンサーです。新型については以下の記事を書いていますので参考にして下さい。
また、関連する話題についてもリンクを載せておきます。よかったら覗いてみて下さい。
記事のおかげで、私のディスペンサーも復活しました。
ドライバーは細長いのが必要ですね。
ありがとうございました。
しゃもじさん、コメントありがとうございます。
旧型のミューズノータッチはパワーがあるので、我が家でもまだ活躍しています。
ちなみに詰め替え用にキレイキレイの泡ハンドソープを使うようになってから詰まらなくなりました。
助かりました。家に同居で介護してる母が、手が洗いたいけど石鹸が出ないと?困っていたので、石鹸が出ない?ミューズディスペンサーでした。ポンプが動いている音は、してたのですが、ランプが点滅してたので、買い換えかなぁと思ったのですが!soraさんの記事を見て、作業したところ、めちゃめちゃ元気になりました。助かりました。
ライコネンさん、書き込みありがとうございます。
ミューズノータッチは割高な純正ソープボトルを使っていても詰まるので困ったもんですね。
もし買い換えるなら、詰め替えできるキレイキレイのオートディスペンサーの方がいいかも。
ちょっと動作音がうるさいのが難ですが…
3年以上使っている旧型ですが、電池を換えてもセンサーが反応せず、受光部LEDも点滅せずで、もう寿命かもと諦め半分で、ここの記事を参考に分解をしてみました。
電源スイッチ付近が錆びていたため、接点復活剤のスプレーを吹きオンオフを繰り返していると、動きだしました。配線の接続部は樹脂コーティングされているのに、スイッチ内部の接点は無防備のようです。
この程度の不具合で廃棄されることもあるとすると、もったいないですね。
参考事例として頂ければ幸いです。
分解できたからこその知見です。ありがとうございました。
アワアワさん、書き込みありがとうございます。
なるほど、スイッチ周りの接触不良ですか。
分解すると分かりますが、内部にも結構水が入り込んでしまいますからね。
貴重な情報ありがとうございました。
旧型ですが、ウィーンと音はなるのに泡が出なくなって困っていました。
子供が気に入ってるし、どうせ直らないなら捨てるのだし、と生まれて初めて機械の分解というのをやってみました。
結果、直りました!!画像付きでわかりやすく載せて下さって本当にありがとうございました!
みゆさん、書き込みありがとうございます。
無事直ったとのことでよかったです。
ミューズノータッチは旧型も新型も故障しがちでストレス溜まりますよね。
ウチでは旧型はキレイキレイのディスペンサーに代えてしまいました。
新型の方はキレイキレイのソープを充填するようにしてから比較的順調です。