ついに出揃った携帯通信各社の新プラン!ニーズ別のお勧めプランは?

2020年末にドコモがオンライン専用プラン「ahamo」を発表して以来、携帯通信業界に低価格競争が勃発し、2021年に入り各社から次々と低価格の新プランが登場しました。

そして最後にドコモの「エコノミー」カテゴリを扱う格安SIMのOCNモバイルONEの新プランが発表され、携帯通信各社の新プランがひと通り出揃いました。

そこで、各社の新プランをポイントを絞って比較してみたいと思います。(特に明示しない限り価格は税込です)

なお本記事では、光回線割引や家族割引、期間限定のキャンペーンなどは一切考慮せず、素のままのプラン料金で比較していますのでご留意下さい。

ミドルユーザー向け音声プランの各社比較

まずはミドルユーザー向けのプランとして、月間データ容量20GBの料金から見てみましょう。

ここはまさに「ahamo」が業界に激震をもたらしたクラスになります。

《携帯通信キャリア各社の新プランでの20GB音声プラン比較》

携帯通信キャリアの大手3社は、メインブランドのオンライン専用プランを20GBで揃えてきました。料金としては、ドコモが5分以内の国内通話無料を含めたのに対して、KDDIとソフトバンクはオプションにすることで料金を下げています。更に、KDDIは24時間データ使い放題¥220ソフトバンクはLINEギガフリーといったサービスの提供で独自色を出しています。

楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」はデータ無制限で¥3,278ですが、20GB以下に段階的料金を採用し、特に1GBまでなら無料という衝撃的な料金で話題になりました。(しかもRakuten Linkというアプリ経由なら国内通話無料)但し、データ使用量はデータ高速モードをOFFにしてもカウントされてしまい、あらかじめ決めたデータ量までしか使わないようなストッパー機能はありません。

なお楽天モバイルは、現時点では独自回線のエリア及び周波数の問題があるため注意が必要です。場所によってはパートナー(au)回線を使ったローミングが可能ですが、その場合はデータ容量5GBまでという制限があります。

携帯通信キャリアのサブブランド(UQ mobile、Y!mobile)は、20GBのプランを提供していないので、表には15GBと25GBのプランを載せました。サブブランドでは、ライトユーザーからミドルユーザーを対象に、メインブランドと同じ通信品質の回線で、店舗での対面サービスが受けられるブランドとして、格安SIMとは一線を画す価値を提供しています。

またUQ mobileでは、格安SIM各社の多くが提供している余ったデータ容量の1ヶ月繰越を、今回の新プランで初めて採用しています。

なお、5G通信については、楽天モバイルにおけるauローミングとUQ mobileを除いて各社とも既に対応しています。UQ mobileは2021年夏以降の対応を予定しています。

《主な格安SIM各社の新プランでの20GB音声プラン比較》

格安SIM(MVNO)各社でも、大手キャリアのオンライン専用プランに対抗した新料金プランを続々と発表しており、大手キャリアと正面からぶつかる20GBプランを用意している会社もいくつかあります。

なかでも最後の方に新プランを発表したIIJmioエキサイトモバイルは、20GBで税込¥2,068と最も低い料金で、現時点ではプライスリーダーとなっています。特にIIJmioは追加データ容量料金も1GB¥220と他を大きく引き離す低価格を提示しています。

またエキサイトモバイルはFlatプランの他に段階的料金を採用したFitプランもあり、0GB(低速のみ)から25GBまでを¥495から¥3,245で提供しています。

なお、このなかでy.u mobileのプランだけは他と条件がかなり異なるので、一緒に比較するのは適切ではありませんが、条件さえ合えば非常に魅力的な20GBプランなので、敢えてここに含めさせて頂きました。

5G通信については、mineoは対応済ですが月額220円必要です。IIJmioは6月から追加料金なしで5G通信に対応する予定です。

格安SIM各社の手続きはオンラインが基本ですが、新規申し込みを扱う物理窓口を設けているところもあります。なおイオンモバイルについては全国のイオン店舗に設けられた窓口での手続きやサポートを受けることが可能です。

ライトユーザー向け音声プランの各社比較

総務省の資料によると、月間のデータ通信使用量が20GB以上のユーザーは全体の11.3%なのに対し、ほぼ3分の2(66%)のユーザーが5GB以下、ほぼ半分(49.5%)のユーザーが3GB以下であるとされています。

そこで次に、ライトユーザー向けとして、月間データ容量3~5GBのプランを持つ各社の料金を見てみたいと思います。

《携帯通信キャリア各社の新プランでの3~5GB音声プラン比較》

KDDIとソフトバンクのライトユーザー向けプランはサブブランドが対応する形になっていますが、比較的早めに新プランを発表したため、現時点では格安SIM各社に比べると割高な料金に見えます。

しかし各種キャンペーンや条件付き割引などもあり、また通信品質や5G通信対応、店舗でのサポートなど、格安SIMに比べると優位な点も多いので、サブブランドを選択するユーザーも多いと思われます。

なお、ドコモのライトユーザー向けプランは、サブブランドではなく格安SIMのOCN モバイル ONEが扱う形になっています。

《主な格安SIM各社の新プランでの3~5GB音声プラン比較》

後出しジャンケンぽいですが、後になってから発表した新プランが思い切って料金を下げてきています。特にIIJmioは、2GBから20GBまで新プラン全体に渡りライバルを寄せ付けない低価格を出してきました。

またIIJmioの後で発表したnuroモバイルの新プランは、当面3GBから8GBに絞ってはいるものの、IIJmioの料金を若干下回る料金と、低速時3日間速度制限を廃止して勝負に出てきました。

但しIIJmioは基本料金の安さだけでなく、データ容量の追加も1GB220円という圧倒的な低料金が魅力で、幅広いユーザーに訴えるプランになっていると言えるでしょう。

最後に発表されたOCN モバイル ONEは、1GBの定額料金では最安となりましたが、3GB以上ではnuroモバイルに最安を譲る形になりました。また、ドコモグループの一員となることが予定されていることからか、従来あった20GB、30GBのプランは廃止されました。

しかし!OCN モバイル ONEの今回の目玉は料金だけではなく、通話にあります。格安SIMではお馴染みの、専用アプリ経由かプレフィックス番号を付加することで国内通話料金が半額になるサービスですが、プレフィックス番号が自動付加されるようになり、標準でんわアプリでの通話も対象となったのです。これにより、かけ放題サービスを含め、電話の使い勝手が格段と良くなりました。

ユーザー別お勧めプラン

MVNOのサービスは、昼時や夕方のトラフィックが集中する時間帯にデータ通信速度が低下する場合があるのが欠点です。この時間帯にモバイルデータ通信の利用が必須ならば、キャリアのメインブランドかサブブランドの利用を考えた方がいいかも知れません。

逆にWiFiを利用するなどして、この時間帯のモバイルデータ通信の速度低下を許容できるなら、圧倒的に料金を下げることができる格安SIMの利用を検討した方がいいでしょう。

ただし、本当に自分に合った携帯通信プランを決めるには、通信品質や料金だけではなく、その他のサービスや障害時のサポートなど、付加価値として何を重視するかも考えた上で比較検討することをお勧めします。

最後に、重視するタイプ別に筆者のお勧めするブランド/プランを以下にまとめておきますので、参考にして下さい。(なお本記事では触れていませんが、ヘビーユーザーの方はキャリアのメインプランをご検討下さい)

料金重視のライトユーザー向け

あまりデータを使わないユーザーには、圧倒的に低料金なnuroモバイルをお勧めします。

モバイルデータ通信品質にこだわるミドルユーザー向け

オンライン手続きで問題なければキャリアのオンライン専用プランをお勧めします。

窓口での対応が必要ならばキャリアのサブブランドのプランをお勧めします。

モバイルデータ通信品質にこだわるライトユーザー向け

ずばり、キャリアのサブブランドのプランをお勧めします。いざというときは窓口での対応が可能なので安心感もあります。

月によってモバイルデータ通信量に波があるユーザー向け

オンライン手続きで問題なければIIJmioをお勧めします。

窓口での対応が必要ならばイオンモバイルのプランをお勧めします。

オンラインは不安なので窓口で手続きしたいユーザー向け

キャリアのサブブランドイオンモバイルのプランをお勧めします。

家族でお得に使いたいユーザー向け

イオンモバイルのシェアプランをお勧めします。家族でお得な上、いさというときはイオンの店舗での窓口対応が可能なので、ファミリーには最適です。

電話の使い勝手も重視したいユーザー向け

いち早くプレフィックス番号が自動付加となるOCN モバイル ONEをお勧めします。完全かけ放題のオプションも用意されており、データ通信の料金もトップクラスの低料金で通信品質も優秀と、非常にバランスのとれた格安SIMです。

最後に

以上、携帯通信各社の新料金プランを比較検討してみた話でした。

実際の契約にあたっては、最新の情報を各社公式サイトで確認するようにして下さい。

2021年4月1日からMNP移転手数料を廃止する会社も多く、携帯料金の見直しには絶好のタイミングだと思います。新料金の開始を期にキャンペーンを実施している会社も多いので、気になる会社は是非検討してみて下さい。

また、筆者が気になった新プランについては別途記事を書いていますので、よかったら参考にしてみて下さい。